Tera Term Pro コマンドライン
Tera Term Pro を起動するときのコマンドライン(ショートカットのリンク先)の形式
TTERMPRO [ <host>[[:]<TCP port#>] | telnet://<host>[:<TCP port#>][/] | \\<server>\pipe\<pipe name>]
[/B] [/BAUD=<speed>] [/C=<serial port#>] [/DS] [/E] [/ES]
[/F=<setup file>] [/FD=<file transfer directory>]
[/H] [/I] [/K=<keyboard setup file>]
[/KR=<kanji code (receive)>] [/KT=<kanji code (transmit)>]
[/L=<log file>] [/M=<macro file>] [/NOLOG]
[/P=<TCP port#>] [/R=<replay file>] [/SPEED=<speed>] [/T=<telnet flag>]
[/TEKICON=<icon name>] [/TIMEOUT=<connecting timeout value>]
[/V] [/VTICON=<icon name>] [/W="<window title>"] [/WAITCOM]
[/X=<window pos (x)>] [/Y=<window pos (y)>] [/PIPE]
[/AUTOWINCLOSE=<flag>] [/OSC52=<operations to permit>]
[;<comment>]
オプション
- <host>
- ホスト名または IP アドレス
- <host>:<TCP port#>
- TCP ポート番号つき <host>
<host> と <TCP port#> の間に":"が置かれる。
- <host> <TCP port#>
- TCP ポート番号つき <host>
<host> と <TCP port#> の間に1個以上の空白文字が置かれる。
<host> のすぐ後にくる数字は TCP ポート番号とみなされる。
- telnet://<host>[:<TCP port#>][/]
- URL形式 - telnetハンドラ用
TCP ポート番号および末尾の / は省略可能。
TCP ポート番号が省略された場合は23となる。(設定ファイルのTCPPortの値は無視される)
- \\<server>\pipe\<pipe name>
- パイプ名
<server> 上の名前付きパイプ <pipe name> に接続する。
\\.\pipe\<pipe name> とした場合はローカルの名前付きパイプに接続する。
- /B
- Telnet バイナリオプション
- /BAUD=<speed>
-
シリアルポートのスピードを指定します。/SPEED= と同じ動作です。
指定した値が実際に反映されるかは、シリアルポートのチップ・ドライバの仕様によります。
- /C=<serial port#>
- シリアルポート
- /C=1 COM1
- /C=2 COM2
- /C=3 COM3
- :
- /C=256 COM256
シリアルポート番号の最大値はデフォルトで256となっています。MaxComPortで最大値を変更できます。
- /CDATABIT=<value>
- シリアルポートのデータビット
- /CDATABIT=7 7bit
- /CDATABIT=8 8bit
- /CPARITY=<value>
- シリアルポートのパリティ
- /CPARITY=none none
- /CPARITY=odd odd
- /CPARITY=even even
- /CPARITY=mark mark
- /CPARITY=space space
- /CSTOPBIT=<value>
- シリアルポートのストップビット
- /CSTOPBIT=1 1bit
- /CSTOPBIT=1.5 1.5bit
- /CSTOPBIT=2 2bit
- /CFLOWCTRL=<value>
- シリアルポートのフロー制御
- /CFLOWCTRL=x Xon/Xoff
- /CFLOWCTRL=hard RTS/CTS
- /CFLOWCTRL=rtscts RTS/CTS
- /CFLOWCTRL=none none
- /CFLOWCTRL=dsrdtr DSR/DTR
- /CDELAYPERCHAR=<value>
- シリアルポートの一文字あたりの送信遅延時間(ミリ秒)
- /CDELAYPERLINE=<value>
- シリアルポートの一行あたりの送信遅延時間(ミリ秒)
- /DS
- 起動時に "New connection" ダイアログを表示しない
- /E
- TCPLocalEcho/TCPCRSend の設定を無効にする
- /ES
- 起動時に "New connection" ダイアログを表示する
Tera Term はポートの種類が TCP/IP の場合に "New connection" ダイアログを表示しますが、HostDialogOnStartup を off にすることでダイアログを表示しないようにできます。/ES オプションは HostDialogOnStartup が off になっていても "New connection" ダイアログを表示させるために用います。
Tera Term はポートの種類が Serial の場合には "New connection" ダイアログを表示しません。ポートの種類が Serial の場合に /ES オプションはなにも作用しません。
- /F=<setup file>
- 設定ファイル
/F=TERATERM.INI (省略時)
ファイル名が絶対パスでないときは、%APPDATA%\teraterm5\ からの相対パスと見なされます。
- /FD=<file transfer directory>
- ファイル転送用ディレクトリ
- /H
- タイトルバーを隠す
- /I
- 起動時にアイコン状態にする
※ログオフ状態でWindowsタスクスケジューラから実行する場合にも指定してください。
- /K=<keyboard setup file>
- キーボード設定ファイル
/K=KEYBOARD.CNF (省略時)
ファイル名が絶対パスでないときは、%APPDATA%\teraterm5\ からの相対パスと見なされます。
- /KR=<kanji code (receive)>
- 漢字コード (受信)
使用可能文字コードは文字コードページを参照ください。
- /KT=<kanji code (transmit)>
- 漢字コード (送信)
使用可能文字コードは文字コードページを参照ください。
- /L=<log file>
- 起動時にログを開始
ファイル名に含まれたTera Term と strftime の書式が解釈されます。
ファイル名がフルパスでないときは、フルパスに変換して開かれます。
- /M=<macro file>
- 起動時にマクロを実行
ファイル名が絶対パスでないときは、%APPDATA%\teraterm5\ からの相対パスと見なされます。
- /MN=<multicastname>
- sendmulticast マクロコマンドで指定するためのマルチキャスト名
- /NOLOG
- 起動時にログを開始しない
- /OSC52=<operations to permit>
-
ホストからのクリップボードアクセスで許可する操作
- /OSC52=off 許可しない
- /OSC52=read 読み込みのみ許可する
- /OSC52=write 書き込みのみ許可する
- /OSC52=readwrite 読み書きを許可する
- /P=<TCP port#>
- TCP ポート番号
- /R=<replay file>
- ファイルを再生
- /SPEED=<speed>
-
シリアルポートのスピードを指定します。/BAUD= と同じ動作です。
指定した値が実際に反映されるかは、シリアルポートのチップ・ドライバの仕様によります。
- /T=<telnet flag>
- /T=1 Telnet プロトコルを使用
- /T=0 Telnet プロトコルを不使用
- /TEKICON=<icon name>
- TEKウィンドウのウィンドウアイコンを指定する
icon nameには、設定ファイルのTEKIcon設定と同じものが使用できる。
- /THEME=<theme file>
- テーマファイル
ファイル名が絶対パスでないときは、%APPDATA%\teraterm5\ からの相対パスと見なされます。
- /TIMEOUT=<connecting timeout value>
- 接続中の処理をキャンセルするまでの時間(秒単位)
- /V
- ウィンドウが見えない状態で起動
- /VTICON=<icon name>
- VTウィンドウのウィンドウアイコンを指定する
icon nameには、設定ファイルのVTIcon設定と同じものが使用できる。
- /W=<window title>
- ウィンドウのタイトル
- /WAITCOM
- 起動時に/Cで指定されたシリアルポートが存在しない場合、シリアルポートの接続を待ちます。
- /X=<window position (x)>
- ウィンドウの位置(水平)
- /Y=<window position (y)>
- ウィンドウの位置(垂直)
- /PIPE
- 名前付きパイプへ接続する。このオプションを指定すると、以下のルールでホスト名(パイプ名)が補われる。
- ホスト名が \ で始まる場合はそのまま使われる。
- ホスト名に \ が含まれない場合は先頭に \\.\pipe\ が付加される。
- ホスト名の先頭以外に \ が有る場合は、それより前をサーバ名、後ろをパイプ名として扱う。
- /AUTOWINCLOSE=<flag>
- 自動的にウィンドウを閉じる(AutoWinClose)
- /AUTOWINCLOSE=on 切断時、自動的にウィンドウを閉じる。
- /AUTOWINCLOSE=off 切断時、自動的にウィンドウを閉じない。
- コメント。コマンドラインの最後に置く必要がある。
例
TTERMPRO
TTERMPRO myhost.example.com
TTERMPRO myhost.example.com:23
TTERMPRO myhost.example.com 23
TTERMPRO 192.0.2.1
TTERMPRO myhost.example.com /T=0 /P=7
TTERMPRO \\.\pipe\vmware-serial-port
TTERMPRO /C=1
TTERMPRO /F=TELNET.INI
TTERMPRO foohost.example.org /F=FOOHOST.INI
TTERMPRO /C=2 /SPEED=9600 /F=MYSETUP.INI
TTERMPRO /K=MYKEY.CNF /W="My host"
TTERMPRO /R=README.TXT ; replay a file
TTERMPRO myhost /B /X=100 /Y=50
TTERMPRO /PIPE pipename ; \\.\pipe\pipename への接続
省略時の値
以下の省略時の値は Tera Term 設定ファイルに保存されています。
<TCP port#>
/B
<speed>
<serial port#>
<file transfer directory>
/H
<kanji code (receive)>
<kanji code (transmit)>
<language>
<macro file>
<telnet flag>
<icon name>
<window title>
<window pos (x)>
<window pos (y)>
注
[1] <telnet flag> が 1 で、かつ <TCP port#> が 23 のときだけ、Tera Term から自発的に telnet の option negotiation を開始します。それ以外の場合でも Tera Term はホストから送られてきた telnet コマンドに応答することができます。
[2] パラメータの値にスペースや `"' を含めるためには、値全体を `"' で囲んでください。
値に " を含めるためには、連続した `"'("") を指定してください。(バージョン 4.63以降)
/F="C:\Document and Settings\user\My Documents\teraterm\server1.INI"
/W="Tera Term"
/W="""Tera Term"""
/W="Tera;Term"
[3] portable.ini が ttermpro.exe と同じフォルダに存在するとポータブル版として動作します。
ポータブル版の時、設定ファイルフォルダは ttermpro.exe と同じフォルダとなります。
参照
Telnet 用ポート番号 / 非 telnet 接続用の端末設定