マウスで文字を選択したとき、Windowsのクリップボードへコピーすることができます。設定ファイルの [Tera Term] セクションの AutoTextCopy でこの機能をon/offできます。
AutoTextCopy=off
省略時: AutoTextCopy=on
左マウスボタンで単語をダブルクリックすると、その単語を選択することができます。設定ファイルの [Tera Term] セクションの DelimList 行を以下のように変更することによって単語の区切り文字を指定することができます。
DelimList=<delimiter characters>
例えば、
DelimList=<>()[]
は6つの区切り文字 "<", ">", "(", ")", "[", "]" を指定します。 ただし、スペース文字と "$" はそれぞれ、"$20", "$24" という形式で指定しなければなりません。
DelimList=$20 ; スペース文字
省略時: DelimList=$20!"#$24%&'()*+,-./:;<=>?@[\]^`{|}~
デフォルトでは 1cell で表示されている文字と 2cell以上(漢字や絵文字など)で表示されている文字の間を区切りとします。 DelimDBCS 行を以下のように変更すると区切りとなりません。
DelimDBCS=off
省略時: DelimDBCS=on
単語選択の動作を Tera Term 2.3 同等にするには、
DelimList=$20 DelimDBCS=off
としてください。
メニューバーが表示されていないとき、Ctrl キーを押しながらマウス左ボタンを押すと、ポップアップメニューが現れます。ポップアップメニューが現れないようにするには、設定ファイルの [Tera Term] セクションの EnablePopupMenu 行を以下のように変更してください。
EnablePopupMenu=off
省略時: EnablePopupMenu=on
メニューバーが表示されていないとき、システムメニューに "Show menu bar" コマンドが現れます。この "Show menu bar" コマンドが現れないようにするには、設定ファイルの [Tera Term] セクションの EnableShowMenu 行を以下のように変更してください。
EnableShowMenu=off
省略時: EnableShowMenu=on
[Setup] Window ダイアログボックスで指定可能なスクロールバッファーの最大行数を変更するには、設定ファイルの [Tera Term] セクションの MaxBuffSize 行を、
MaxBuffSize=<number of lines> (500000 以下)
のように変更してください。
注: Tera Term は <スクロールバッファの行数> * <terminal width> * 5 バイト分のメモリをスクロールバッファーのために使用します。
省略時: MaxBuffSize=10000
カーソルを点滅させないようにするには、設定ファイルの [Tera Term] セクションにの NonblinkingCursor 行を、
NonblinkingCursor=on
のように変更してください。
省略時: NonblinkingCursor=off
VT window では画面のスクロールを速くするために、一度に複数行スクロールすることがあります。一度にスクロールする最大の行数を設定するには、設定ファイルの [Tera Term] セクションの ScrollThreshold 行を、
ScrollThreshold=<number of lines>
のように変更してください。
省略時: ScrollThreshold=12
非選択状態のウィンドウの文字領域をマウスでクリックすることによってウィンドウ選択することができます。初期設定では、このマウスクリックが左クリックであれば同時に文字の選択も開始されます。マウスでウィンドウを左クリックして選択した時の文字の選択を禁止するには、設定ファイルの [Tera Term] セクションの SelectOnActivate 行を、
SelectOnActivate=off
のように変更してください。
省略時: SelectOnActivate=on
タイトルの形式を変えるには設定ファイルの [Tera Term] セクションの TitleFormat 行を以下のように変更してください。
TitleFormat=<format ID>
<format ID> には整数値を指定する。プログラムにより、ビット列として扱われる。
1ビット目 (1) | TCP ホスト名もしくはシリアルポート番号を表示する |
2ビット目 (2) | セッション番号を表示する |
3ビット目 (4) | VT/TEK を表示する |
4ビット目 (8) | <host/port> を先に表示する |
5ビット目 (16) | TCP ポート番号を表示する |
6ビット目 (32) | シリアルポートのスピードを表示する |
以下に <format ID> の例を示します。
Format ID タイトルの形式 0 <title> 1 <title> - <host/port> 2 <title> (session no.) 3 <title> - <host/port> (session no.) 4 <title> VT/TEK 5 <title> - <host/port> VT/TEK 6 <title> (session no.) VT/TEK 7 <title> - <host/port> (session no.) VT/TEK 13 <host/port> - <title> VT/TEK 29 <host:tcpport/port> - <title> VT/TEK 45 <host/port:bps> - <title> VT/TEK 61 <host:tcpport/port:bps> - <title> VT/TEK
省略時: TitleFormat=5
エスケープシーケンス "<ESC>[37m" と"<ESC>[30m" は文字色をそれぞれ白と黒にします。同様にエスケープシーケンス "<ESC>[47m" と"<ESC>[40m" は背景色をそれぞれ白と黒にします。
いくつかのアプリケーションでは背景色が(本物の VT100 端末のように)黒であると仮定して、白色の文字が見えるものと期待していることがあります。しかし、Tera Term の背景色が白の場合、白色の文字は見えません。設定ファイルの [Tera Term] セクションの UseTextColor 行を、
UseTextColor=on
のように変更すると、"白色"の文字(背景)の実際の色を [Setup] Window ダイアログボックスで指定される "Text" の色にします。同様に、"黒色"の文字(背景)の実際の色を "Background" の色にします。
省略時: UseTextColor=off
文字(行)間のすきまを調整するには、設定ファイルの [Tera Term] セクションの VTFontSpace 行を以下のように変更してください。
VTFontSpace=<dx1>,<dx2>,<dy1>,<dy2>
ただし、 <dx1> は各文字の左側にあけるすきま。 <dx2> は各文字の右側にあけるすきま。 <dy1> は各行の上側にあけるすきま。 <dy2> は各行の下側にあけるすきま。 単位はいずれも、画素。
例: VTFontSpace=0,1,0,0 各文字の右側に1画素分のすきまをあける。 VTFontSpace=0,0,1,0 各行の上側に1画素分のすきまをあける。 VTFontSpace=0,0,-1,-1 各行の上下を1画素分狭める。
省略時: VTFontSpace=0,0,0,0
[Window] メニューを隠すには、設定ファイルの [Tera Term] セクションの WindowMenu 行を以下のように変更してください。
WindowMenu=off
省略時: WindowMenu=on
ウィンドウ最大化時の画面スクロール方法を指定します。
ウィンドウ最大化時に通常のウィンドウ表示時と同じ方法でスクロールを行うと環境によっては表示が乱れる事があるため、スクロール方式を変更する事が可能です。
現在は以下のスクロール方式が用意されています。
初期値では、ウィンドウ最大化時には方式 2 を使用するようになっています。最大化時のスクロールで問題が発生する場合は、表示方式を変更する事が可能です。
例えば、設定ファイルの [Tera Term] セクションの MaximizedBugTweak 行を以下のように変更すると、方式 1 を使用してスクロールするようになります。
MaximizedBugTweak=1
省略時: MaximizedBugTweak=2
Tera Term は、ウィンドウのフォーカスが外れた時にもカーソルを表示します。
この機能を無効にするには、設定ファイルの [Tera Term] セクションの KillFocusCursor 行を以下のように変更してください。
KillFocusCursor=off
省略時: KillFocusCursor=on
ウィンドウの初期位置を変更するには、設定ファイルの [Tera Term] セクションの VTPos 行(VTウィンドウ) および TEKPos 行(TEKウィンドウ) を変更して下さい。
例えば、VTウィンドウの初期位置を画面の左端から 200 ピクセル、上端から 100 ピクセルの位置にする場合は、以下のようにして下さい。
VTPos=200,100
また、以下のようにすると初期位置が固定されず、Windows が配置を決めるようになります。
VTPos=-2147483648,-2147483648 TEKPos=-2147483648,-2147483648
注: 後述のように、SaveVTPosWinPos が on になっていると、"Save setup" を実行した時や VT ウィンドウを閉じた時に VTPos の設定が現在のウィンドウ位置で上書きされます。
省略時: VTPos=-2147483648,-2147483648 TEKPos=-2147483648,-2147483648
Tera Term は、"Save setup" を実行したときにはウィンドウの位置を保存しません。
この設定が on になっていると、設定ファイルの保存時にウィンドウの位置を保存します。
また、この設定が on になっていると、VTウィンドウを閉じたときにもウィンドウの位置と端末のサイズを保存します。
SaveVTWinPos=on
省略時: SaveVTWinPos=off
Tera Termの実行ファイルには、VTウィンドウやTEKウィンドウのウィンドウアイコン等で使われている他にも、いくつかアイコンが含まれています。 設定ファイルの[Tera Term]セクションのVTIcon, TEKIcon行を変更する事によって、VTウィンドウおよびTEKウィンドウのウィンドウアイコンにこれらのアイコンを使用する事が出来ます。
例えば、VTウィンドウのアイコンに以前のアイコンを使いたい場合は、以下のように指定してください。
VTIcon=VT_CLASSIC
アイコン名には、以下が使用できます。
アイコン名 | アイコン |
---|---|
TTERM | |
VT | |
TEK | |
TTERM_CLASSIC | |
VT_CLASSIC | |
TTERM_3D | |
VT_3D | |
TTERM_FLAT | |
VT_FLAT | |
CYGTERM | |
Default | 標準設定(VTウィンドウはVT, TEKウィンドウはTEK) |
また、ssh接続時のアイコンも変更する事が出来ます。例えばTTSSH2.62までの黄色のアイコンにする場合、設定ファイルの[TTSSH]セクションのSSHIcon行を以下のように変更します。
SSHIcon=yellow
SSHIcon には、以下のアイコン名が使用できます。
アイコン名 | アイコン |
---|---|
flat2 | |
classic | |
yellow | |
green | |
flat | |
Default | 標準のアイコン(flat2と同じ) |
省略時: VTIcon=Default TEKIcon=Default SSHIcon=Default
マウスでのテキストの選択の開始を遅らせて、マウスでドラッグした時間が短い場合はクリックとして扱わせる事が出来ます。
例えば、マウスでのドラッグ時間が 200 ミリ秒より短い場合にクリックとするには、設定ファイルの [Tera Term] セクションの MouseSelectStartDelay 行を以下のように変更してください。
MouseSelectStartDelay=200
省略時: MouseSelectStartDelay=0
Windows 11 ではウィンドウの角が丸くなるため、表示が欠ける領域があります。VT ウィンドウと TEK ウィンドウの角を丸くしないためには、設定ファイルの [Tera Term] セクションの WindowCornerDontround 行を以下のように変更してください。
WindowCornerDontround=on
省略時: WindowCornerDontround=off