開発環境の構築・ビルド手順

  1. 環境構築
  2. ビルド手順 (Quick Start)
    1. ソースコードのチェックアウト
    2. ビルド
  3. ビルド手順 (詳説)
    1. ソースコードの clone
    2. ライブラリのビルド
    3. Tera Termのビルド
    4. TTSSHのビルド
    5. TTProxyのビルド
    6. TTXKanjiMenuのビルド
    7. TTXSamplesのビルド
    8. TeraTerm Menuのビルド
    9. CygTerm+のビルド
    10. Cyglaunchのビルド
    11. ヘルプファイルのビルド
    12. インストーラの作成

環境構築

Tera Term をビルドするために上記のツールを新規導入するのではなく、すでにインストール済みのツールを使うこともできます。
installer\release.bat がインストール済みのツールを見つけられない場合は、installer\toolinfo_sample.bat を installer\toolinfo.bat にコピーし、適宜編集してください。
また、必要であれば buildtools\svnrev\toolinfo_sample.txt を buildtools\svnrev\toolinfo.txt にコピーし、適宜編集してください。

ビルド手順 (Quick Start)

ソースコードのチェックアウト

ソースコードを GitHub (https://github.com/TeraTermProject/teraterm) から clone します。

ビルド

installer\release.bat を実行し、3を選択します。

ビルド手順 (詳説)

ソースコードの clone

ソースコードを GitHub (https://github.com/TeraTermProject/teraterm) から clone します。

ライブラリのビルド

"x86 Native Tools Command Prompt for VS 2022" を立ち上げるか、適切な PATH を通しておく必要があります。
* の bat を個別に実行するかわりに、libs\buildall.bat を実行することでまとめてビルドすることができます。

Tera Termのビルド

  1. teraterm\ttermpro.sln をVisual Studioで開く。
    .slnファイルの改行コードが"LF"になっていると、Visual Studioが起動しないので注意願います。
  2. ソリューションをビルドする。
  3. ビルドに成功すると teraterm\Debug / teraterm\Release ディレクトリに実行プログラムが生成される。

TTSSHのビルド

あらかじめ teraterm\ttermpro.sln によって common_static.lib がビルドされている必要があります。
  1. ttssh2\ttssh.sln をVisual Studioで開く。
  2. ソリューションをビルドする。
  3. ビルドに成功すると ttssh2\ttxssh\Debug / ttssh2\ttxssh\Release ディレクトリにDLLが生成される。

TTProxyのビルド

あらかじめ teraterm\ttermpro.sln によって common_static.lib がビルドされている必要があります。
  1. TTProxy\TTProxy.sln をVisual Studioで開く。
  2. ソリューションをビルドする。
  3. ビルドに成功すると TTProxy\Debug / TTProxy\Release ディレクトリにDLLが生成される。

TTXKanjiMenuのビルド

あらかじめ teraterm\ttermpro.sln によって common_static.lib がビルドされている必要があります。
  1. TTXKanjiMenu\ttxkanjimenu.sln をVisual Studioで開く。
  2. ソリューションをビルドする。
  3. ビルドに成功すると TTXKanjiMenu\Debug / TTXKanjiMenu\Release ディレクトリに ttxkanjimenu.dll が生成される。

TTXSamplesのビルド

リポジトリのTTXSamplesに Tera Term Extension (TTX)のサンプルがあります。TTXを作る際の参考にしてください。

あらかじめ teraterm\ttermpro.sln によって common_static.lib がビルドされている必要があります。
  1. TTXSamples\TTXSamples.sln をVisual Studioで開く。
  2. ソリューションをビルドする。
  3. ビルドに成功すると TTXSamples\Debug / TTXSamples\Release ディレクトリにDLLが生成される。

各TTXの詳細については、プロジェクト内のReadMe-ja.txtを参照してください。

TeraTerm Menuのビルド

あらかじめ teraterm\ttermpro.sln によって common_static.lib がビルドされている必要があります。
  1. ttpmenu\ttpmenu.sln をVisual Studioで開く。
  2. ソリューションをビルドする。
  3. ビルドに成功すると ttpmenu\Debug / ttpmenu\Release ディレクトリに ttpmenu.exe が生成される。

CygTerm+のビルド

  1. Cygwinのシェルを起動し、cygterm ディレクトリへ移動する。
    # cd cygterm
    
  2. CygTerm+をコンパイルする。
    # make
    
  3. cygterm.exe が生成される。

Cyglaunchのビルド

事前に teraterm\ttermpro.sln の common_static.lib がビルドされている必要があります。
  1. cygwin\cygwin.sln をVisual Studioで開く。
  2. ソリューションをビルドする。
  3. ビルドに成功すると cygwin\Debug / cygwin\Release ディレクトリに cyglaunch.exe が生成される。

ヘルプファイルのビルド

  1. doc\makechm.bat を実行する。

インストーラの作成

AppVeyor を使用する場合
AppVeyor で "NEW BUILD" を実行します。
内部では installer\release.bat が呼ばれています。
installer\release.bat を使用する場合
installer\release.bat を実行して、インストーラー、zipを作成します。
作成されるファイル名は buildtool\svnrev\sourcetree_info.bat の値から生成されます。このファイルは buildtools\svnrev\svnrev.bat が teraterm\common\tt-version.h などをもとに生成します。
Inno Script Studio を使う場合
RC,リリースを作成する場合は、installer\release.batを使用するほうが便利ですが、 インストーラーのデバグなどInno Script Studioを使用すると便利です。
作成されるファイル名は、インストーラは installer\teraterm.iss の定義により、ポータブル版は buildtool\svnrev\sourcetree_info.bat に書き込まれたものから生成されます。