Tera Term 2.3, 4, 5 の比較

Tera Term 原作者 寺西高氏による Tera Term Pro 2.3 (オリジナルバージョン) と、Tera Term 4 と、Tera Term 5 との差について概説します。

機能差分一覧

項目	Tera Term Pro 2.3	Tera Term 4	Tera Term 5
ソースコード	開示	開示	開示
ライセンス	プロプライエタリ*1	修正BSDライセンス*2	修正BSDライセンス
開発環境	Visual C++ 5.0 / Watcom C/C++ 11.0	Visual Studio 2005	Visual Studio 2022
アイコン	*3
最大COMポート	16	4096	4096
シリアルスピード	110〜115200	110〜921600 自由入力も可能	110〜921600 自由入力も可能
日本語文字コード	EUC-JP/Shift_JIS/JIS	EUC-JP/Shift_JIS/JIS/UTF-8/UTF-8 MAC	EUC-JP/Shift_JIS/JIS/UTF-8
Unicode 対応	未サポート	単一言語サポート*4	多言語サポート
IPv6 対応	No	Yes	Yes
国際化対応	No	Yes*5	Yes
リンクライブラリ*6		Oniguruma 正規表現ライブラリとして使用 SFMT 乱数生成器として使用	Oniguruma 正規表現ライブラリとして使用 SFMT 乱数生成器として使用
TTSSHアイコン
対応 SSH バージョン	SSH 1.5	SSH 1.5 and 2	SSH 1.5 and 2
対応 SSH 機能	シェル、ポート転送、X11転送	シェル、ポート転送、X11転送、SCP	シェル、ポート転送、X11転送、SCP
Pageant*7 との連携	No	Yes	Yes
リンクライブラリ*6	SSLeay 暗号ライブラリとして使用 (libeay32.lib) SSLのためには使用していない (not ssleay32.lib) zlib 圧縮ライブラリとして使用	OpenSSL 暗号ライブラリとして使用 (libcrypto.lib) TLSのためには使用していない (not libssl.lib) zlib 圧縮ライブラリとして使用 argon2 PuTTY 秘密鍵ファイルの復号に使用 PuTTY ツールチップを表示するソースコードを流用 Pageantとの連携のためにソースコードを流用 通信や端末エミュレーションのためには使用していない	LibreSSL 暗号ライブラリとして使用 (crypto-xx.lib) TLSのためには使用していない (not ssl-xx.lib) zlib 圧縮ライブラリとして使用 argon2 PuTTY 秘密鍵ファイルの復号に使用 PuTTY ツールチップを表示するソースコードを流用 Pageantとの連携のためにソースコードを流用 通信や端末エミュレーションのためには使用していない RLogin Pageantとの連携のためにソースコードを参考にしている
プロキシ接続対応	No	Yes*8 (HTTP, TELNET, SOCKS4, SOCKS5)	Yes (HTTP, TELNET, SOCKS4, SOCKS5)

• [*1] 改造版 Tera Term を不特定多数の人に配布する場合には作者（寺西高氏）の許可が必要。ただし、プラグインは除く。いかなる場合においても金銭的利益を得るためにTera Termを配布するには作者（寺西高氏）の許可が必要。
• [*2] 修正BSDライセンスに準拠する。
• [*3] アイコンの制作は坂本龍彦氏による。
• [*4] 内部でUnicode(UCS-2)とMBCSとの相互変換を行っているため、多言語同時表示は不可。すなわち、日本語版Windows上で日本語以外の言語を表示することはできない。ロケール設定により、中国語版Windows上でUTF-8による中国語を扱うことは可能。
• [*5] 言語ファイル(lang\*.lng)によりメニューやメッセージの表示言語を切り替えることができる。
• [*6] ライブラリの詳細
• [*7] PuTTYやWinSCPなどで使われるSSH認証エージェント
• [*8] TTProxyを使用。